○石井威望著『日本人の技術はどこから來たか』平成九年、ピーエイチピー研究所、ピーエイチピー新書。(22-02-24)
我が國の技術には太古から「不易と流行」といふ二重構造があり、それが傳統となつて、今も技術の底流を成してゐる。ただし、「現場無視」の惡い傳統もあり、その典型は戰車開發に顯はれた。我が國の技術を特徴づける歴史上の人物として、織田信長、本阿彌光悦、平賀源内、三井高利、細井平洲と上杉鷹山、高田屋嘉兵衞、吉田松陰と緒方洪庵、勝海舟と坂本龍馬を擧げ、我が國の技術史における意味を説明してゐる。
○藤原正彦著『國家の品格』平成十七年、株式會社新潮社、新潮新書。(22-02-19)
自由、平等、民主主義などを標榜する資本主義國はもとより、共産主義國も含めて、近代合理主義を追求してきた國々では、社會の荒廢が進行してゐる。その例に漏れず、近代合理主義の限界に直面してゐる我が國には、「情緒と形を重んじる」傳統があり、武士道精神も殘存してゐる。我が國も「普通の國」になれと、言はれるが、我が國が目指すべきなのは、いはゆる「普通の國」ではなく、他國とは異なる「品格のある國」でなくてはならないと主張する。
○三野正洋著『坂井三郎と零戰』平成二十年、ピーエイチピー研究所、ピーエイチピー新書。(22-02-16)
優れた戰闘機乗りの坂井三郎と、優れた戰闘機「零戰」について、その優れた所を紹介。我が國の兵器開發の缺陥についても述べてゐる。
○鶴野充茂著『エスエヌエス的仕事術』平成十八年、ソフトバンククリエイティブ株式會社、ソフトバンク新書。(22-02-13)
網際通信の仕組みの一つに、「ソーシャルネットワークシステム」といふものがあり、知人同士の關係で人の繋がりを作ることができる。その仕組みを利用して、あるいは、その考へ方を用ゐて、新しい仕事の仕方を提案。
○小谷野敦著『バカのための讀書術』平成十三年、株式會社筑摩書房、ちくま新書。(22-02-12)
この本では「哲學や數學などの抽象的なことが苦手の人を指してゐる。そのやうな人が何を學問の中核として讀書すべきかを説いてゐる。主に歴史的な常識を身につけよと言ふ。
●岡田英弘著『歴史とは何か』平成十三年、株式會社文藝春秋、文春新書。(22-02-04)
歴史のある文明と、歴史の無い文明、支那文化と地中海文化、日本古代史の扱ひ方、現代史と古代史、歴史用語の意味など、歴史を考へるうへでの基礎を述べてゐる。
●黒川伊保子著『日本語はなぜ美しいのか』(22-02-02)
母語と母國語の定義から始まり、母音が基礎となつてゐる日本語と、子音中心の外國語との根本的な違ひを示す。言葉の美しさ、言葉と意識との關係など、興味深い。
○沼田頼輔著『紋章の研究』昭和十六年、株式會社創元社、創元選書。(22-01-28)
紋章學の基礎事項を解説したうへで、神社の紋章に就いて解説。
○大徳直美著『探偵ハンドブック』平成二十年、ピーエイチピー研究所。(22-01-14)
女性探偵會社の經驗から浮氣調査の實際や、プライバシーの守りかたなどを紹介。
○永田守弘著『官能小説の奧義』平成十八年、株式會社集英社、集英社新書。(22-01-09)
官能小説の表現法を實例を示しながら解説。濃厚なエロスに滿ちた小説がそのまま官能小説に成りうるのではなく、讀者の「淫心」をひたすら、掻き立てる小説を官能小説といふとする。
●網野善彦著『歴史を考えるヒント』平成十三年、株式會社新潮社、新潮選書。(21-12-28)
「倭人と日本人」、「日出づるところ」、「日本国」、「關東と關西」、「人民と國民」、「平民」、「百姓」、「奉公人」、「ケガレとキヨメ」、「市」、「手形」、「切符」、「接待と談合」、「落とし物」、「土の中」など。再讀(19-04-09)
○高山正之著『歪曲報道』平成十八年、ピーエイチピー研究所。(21-12-05)
副題「巨大メディアの騙しの手口」とある。朝日新聞と日放協を中心に、虚僞報道の手口を詳しく説いてゐる。報道記者としての基本を失ひ、無國籍の立場で自國を貶める報道機關の姿勢を批判してゐる。
○山田宗樹著『嫌われ松子の一生 上、下』平成十六年、株式會社幻冬舎、幻冬舎文庫。(21-11-10)
小説。修學旅行の付き添ひで、生徒の犯した盗みの身代りになり教員を辭め、トルコ嬢になる。ひもの男を殺して服役した後、盗みの男生徒が現れ、轉落して行く。期間と主題が交錯し、判りにくい記述。主人公の松子は一體、誰に嫌はれたのか、不明。
●南出喜久治著『祓庭復憲第一集』(21-11-08)
平成九年までの著者の論文集。再讀(17-11-16)
○氏家幹人著『江戸藩邸物語』平成十年、中央公論社、中公新書。(21-11-07)
守山藩江戸藩邸の日記を元に、江戸中期の武士の在り方を具體例を擧げて紹介。
○西村京太郎著『黄金番組殺人事件新版』平成十四年、株式會社徳間書店、徳間文庫。(21-11-04)
人氣テレビ番組の練習現場から五人の出演者が一度に消えるといふ身代金誘拐事件を、私立探偵の左文字が解決する。
○新潮四十五編集部著『殺人者はそこにいる』平成十四年、株式會社新潮社、新潮文庫。(21-10-31)
十三件の殺人事件について、その特異な状況を説明。
○西村京太郎著『十津川警部伊勢志摩殺意の旅』平成十四年、株式會社双葉社、双葉文庫。(21-10-30)
十津川警部を主人公とする推理小説。新興宗教團體が伊勢市を乗取る計畫をめぐる殺人事件。表題の意味する所と本文の内容はそぐはない。主人公は東京から伊勢へ事件解明の旅をするが、殺意を持つて旅する人物は記述されない。いい加減な題名。志摩も、ほんの一場面として登場するだけの土地。
○鹿島茂著『人獣戯畫の美術史』平成十三年、ポーラ文化研究所。(21-10-25)
十九世紀フランスの、人と獣の類推に基づく挿繪についての随想集。獣の種類による性格の差異を人の性格の差異に類推してあてはめる流行に就いて述べてゐる。
●北野源治著『石田三成と佐和山ものがたり』昭和五十二年、彦根石田三成公顯彰會。(21-10-20)
石田三成の事跡、佐和山城とその城下町などに就いて紹介。
●池田秋旻著『増補日本俳諧史』昭和二年、興文書院。(21-10-11)
俳諧の始まりから、芭蕉、蕪村、子規を節目として、明治末までの俳諧の發展を解説。作品例を多く擧げてゐるが、こちらに消化能力なくて、殘念。
●林美一著『艶色江戸の瓦版』昭和六十三年、河出書房新社、河出文庫。(21-09-27)
昭和四十一年、有光書房刊行『珍版・稀版・瓦版』の改訂版とのこと。瓦版、經木摺り、『屁生物語』、『首切噺』、吉原細見、『枕文庫』、文指南など珍しい出版物話題。
●岡田甫著『川柳末摘花註解』昭和二十六年、第一出版社。(21-09-22)
『川柳末摘花』の解説としては昭和初頭の『末摘花通解』九冊がそれまでの総決算的なものであるとして、それを補ひ、未掲載の句で難解なものを纏めて解説したとのこと。再讀(08-04-17)
●鳥羽正雄著『城の歴史』昭和三十七年、雄山閣。(21-09-17)
同社、昭和三十四年刊行の『城郭の歴史』を部分變更したもの。誤植等はそのまま。巻頭の冩眞は異なる物もある。巻末年表の明治六年から昭和二十年の部分は削除し、文献目録は、昭和三十五年以降の分を追加してゐる。再讀(17-02-09)。
●城戸久著『城と要塞』昭和十八年、朝日新聞社、朝日新選書。(21-09-13)
我が國の城の起源と推移を解説し、江戸時代の主な城を解説。更に外國の城を擧げて、近代要塞の考へ方にどのやうに繋がつてゐるかを説いてゐる。さらに、我が國の築城思想には、積極的攻撃の考へが伴ふことを述べてゐる。
●大類伸著『歴史講座 城郭之研究』大正四年、日本學術普及會、第二期刊行歴史講座。(21-09-10)
地理と城郭、本邦人の城郭觀念、寺院と城郭、天守閣、江戸時代の城、江戸城の特殊性、京阪と東北の城郭の比較、城郭の美觀、幕末の江戸灣防衞計畫、城の文化史的研究、保存に區分して多方面から城郭を解説してゐる。
○山平重樹著『殘侠』平成十一年、株式會社双葉社。(21-08-26)
副題「會津小鐵・圖越利一の半生」とある。京都の侠客組織「會津小鐵」の三代目の傳記。侠客の世界がよく判る。
●富田仁著『舶來事物のネーミング』平成三年、早稲田大學出版部。(21-08-24)
西歐からの文物の取り入れに伴ふ、國語としての命名の經緯を紹介。再讀(19-07-11)。
●中尾佐助著『現代文明二つの源流』昭和五十三年、朝日新聞社、朝日選書。(21-08-11)
日本の西半分から支那南部、ブータン、ネパールに續く照葉樹林地帯に代表される文化と、地中海沿岸の廣葉樹林地帯に代表される文化とを比較して、稲と麦の文化の違ひ、歌垣の殘存、金魚を愛でる趣味の存在、家の形、人間社會の差別構造など、人の文化を樣々な方向から語つてゐる。
○飛田良文著『明治生まれの日本語』平成十三年、株式會社淡交社。(21-08-09)
明治に新たに作られた國語の單語について、その出來方や、思想について解説。
○久保隆之著『銀座のクリニックの窗から』平成二十年、株式會社土屋書店。(21-08-04)
銀座で經營してゐる美容外科醫の仕事に纏はる随想集。
●木佐森吉太郎著『相場道の極意』昭和四十五年、東洋經濟新報社(21-08-04)
株式相場に取り組む時の心理を解析。再讀(15-10-26)(09-05-04)。
○山村美紗著『小京都伊賀上野殺人事件』平成五年、祥傳社。(21-08-03)
謎解き小説。上野の忍者屋敷で發見された若い女性タレントの屍體から、上野での工場團地買収にからむ、過去の事件への復讐事件が浮かび出てくる。上野の忍者屋敷を舞臺の一つに使つただけの、「御當地小説」。
●木佐森吉太郎著『新版株式罫線の見方使い方』昭和四十四年、東洋經濟新報社(21-07-29)
株價の變動を示す蝋燭足の意味することとその變動の典型例を示しながら、株式相場の動きの原理を解説してゐる。株價變動論の古典。再讀(15-10-11)。
●木佐森吉太郎著『改訂版新株式實戰論』昭和五十一年、東洋經濟新報社(21-07-24)
株價變動の原理とその變動の典型を示しながら、株式市場の中で蠢く人間の心理を解剖して示してゐる。株價變動論の古典。再讀(15-10-20)(09-06-06)。
○中津燎子著『なんで英語やるの』昭和五十四年、文藝春秋社、文春文庫。(21-07-08)
著者の受けた英語發音訓練の紹介と、著者が行つてきた児童向けの英語教室の始まり、やり方などを紹介しながら、なぜ、英語を學習するのかといふ問ひを投げかけてゐる。
●藤岡作太郎、平出ル二郎著『日本風俗史下編』大正二年、東陽堂。(21-07-07)
江戸時代の初期から末までの我が國社會のありやうを解説。挿圖豐富。
●桂文我著『ようこそ、おやこ寄席へ』平成十八年、株式會社岩崎書店。(21-07-05)
桂文我の自傳と、おやこ寄席を始めたきつかけ、その後の進展など。文我の落語に對する考へ方が良く出てゐる。
○安齋育郎著『人はなぜ騙されるのか』平成八年、朝日新聞社。(21-06-28)
副題に「非科學を科學する」とある。朝日新聞での連載を纏めたものとのこと。不思議な現象や、迷信などを科學的にはかうだと批判してゐる。朝日らしく、南京大虐殺の否定はとんでもないことだといふ。「あとがき」に、著者が中共國へ行き、そこで、「科學の壓倒的な優位性」を感じ、北京發南京往きの飛行機、南京發上海行きの特急列車に安心して身を任せることができるとして、我が國は非科學の世界だといふ感慨を滲ませてゐる。
●杉浦明平著『戰國亂世の文學』昭和四十年、岩波新書。(21-06-24)
室町時代から江戸時代初期に作られた物語、狂言、宗教書、中世歌謡などを紹介し、批評してゐる。「文學」といふ現代の概念で、往時の「文學不毛」を非難してゐる。戰後岩波文化人の著書の一つとして、それぞれの難論は、そのまま著者への難論としてあてはまる。著者の求めるやうな「文學」は、現代にあつても、その例は稀であらう。そんなに非難するやうなものなら、讀まねば良い、書かねば良いと思ふが、著者の賣文業としての對照であり、當時は、好んでこのやうな論評が求められたのであらう。再讀(03-07-26)
○櫻井亞美著『イノセントワールド』平成九年、株式會社幻冬社。(21-06-21)
よく判らない小説。主人公の女子高生は買春をしながら、智惠遅れの兄と性交を續け、妊娠する。自分は人工授精で生まれ、見知らぬ男が實の父だと判り、精子提供者である實の父を探り出して、その男と性交する。巻末に社會學者と稱する人が解説をしてゐるが、よく判らない。
●古田武彦ほか著『神武歌謡は生きかえった』平成四年、株式會社新泉社。(21-06-16)
神武天皇東行の出發地を解明し、筑紫の日向(ひなた)であるとしてゐる。ほかに古田氏の研究題目について、「古田武彦と古代史を研究する會」の會員による論文集。巻末に古田氏の著作解説あり。
○寺野壽郎著『あいまい工學のすすめ』昭和五十六年、株式會社講談社、ブルーバックス。(21-06-13)
あいまいさを工學的に扱ふことの意味と、實際への應用について紹介。顔グラフについての紹介あり。
○井上章一著『日本の女が好きである』平成二十年、ピイエイチピイ研究所。(21-06-08)
美人と美女の違ひ、美人コンテスト、秋田や新潟など美人産地のことなど、美人についての論評。前書きに日本女性の外人との結婚と、日本男子の外人との結婚の比較の話があるが、本文にはその關聯の話は無い。
○近藤忠義編輯『日本の女性文化』昭和十八年、堀書店。(21-06-03)
日本女性に關する評論集。序説の「女性とヘ養」の後は、十六件の評論を、對象年代順に列べてある。女性の分類分けから妻の場を無視したり、職業婦人を論じながら、農産漁村の婦人労働には、まつたく觸れないなど、中には幼稚な内容のものもある。概ね戰後の評論の風潮の源流をなしてゐる。
○桑田忠親著『武家の家訓』昭和十九年、株式會社創元社。(21-05-15)
北條重時、菊地氏、朝倉氏、武田氏、毛利氏、北條氏、島津氏、織田信長、豐臣秀吉、蒲生氏、黒田如水、加藤清正、徳川家康、徳川光圀の家訓を口語譯で紹介。それぞれの武将が、如何に細やかな感覺を持つて家中を統治して、家を保つことを考へてゐたかを解説してゐる。
●桂米朝著『桂米朝 私の履歴書』平成十九年、日本經濟新聞社出版社、日經ビジネス人文庫。(21-05-08)
桂米朝、本名中川清の生ひ立ちから人間國寶になつた後までの自傳。衰頽した上方藝能を復興させるために努めた經緯を紹介してゐる巻末には石毛直道との對談、年譜、米朝一門の系圖あり。
●大川周明著『日本精神研究』昭和七年、文録社。(21-05-06)
日本を代表する思想家として、横井小楠、佐藤信淵、石田梅巖、平野平次郎國臣、宮本武藏、織田信長、上杉鷹山、上杉謙信、源頼朝の九人を紹介してゐる。前書きに著者の思想遍歴を紹介して、西歐思想學習の上での日本思想への回歸、もしくは發見であることを述べてゐる。本書が出だ昭和初期の世相が、今の平成二十一年の世相とよく似てゐることに驚く。
○北千住南著『俺達DVD野郎』平成十四年、株式會社マイクロデザイン。(21-04-12)
署名は「オレタチディーブイディーヤロウ」とでも讀むのだらうか。何処にも、讀み方は書いてゐない。著者について、カバーの扉側折り込みに、「あらゆるペンネームを使つて文章を撒き散らすフルメタル極道フリーライター」と、意味の判らないことを書いてゐるので、北千住南といふ名も、この場限りのものかと思ふ。本書は、市販の動畫ディスクから、内容が、あるいは、表現が毒を含んでゐる作品、あるいは、變な作品、合計六十六點を紹介してゐる。
○渡部昇一、南出喜久治對談『日本國憲法無効宣言』平成十九年、株式會社ビジネス社。(21-04-05)
日本國憲法についての、二人の對談をまとめたもの。南出喜久治著『占領憲法の正體』が世に出たので再讀したが、今となつては、南出喜久治著『占領憲法の正體』の内容の要約紹介書として位置づけられる。『占領憲法の正體』の熟讀をお薦めする。
●南出喜久治著『占領憲法の正體』平成二十一年、株式會社國書刊行會。(21-04-03)
國體とは何か、憲法とは何かを説いたうへで、被占領下で制定された「憲法」は、形式的にも、實質的にも、敗戰下の條約であることを證明し、既存の憲法有効論、無効論の缺陥を指摘し、新無効論を提起してゐる。更に、無効宣言のやり方と、その後の國内手續の事例を提案してゐる。憲法論の入門書、法律學の入門書としてもお薦めできる。これから盛んになる憲法論議の、論理的精密さや、論者の誠實さを見極めるための手頃な參考書になろう。
●山本七平著『日本資本主義に精神』昭和五十四年、株式會社光文社、カッパビジネス。(21-03-18)
日本經濟の成功の基礎には日本の傳統に基づいた資本主義の倫理がある。その基礎には江戸時代に、鈴木正三と石田梅岩が考へだした思想がある。再讀(12-04-21)
●山本七平著『日本はなぜ敗れるのか』平成十六年、株式會社角川書店。(21-03-15)
副題に「敗因二十一箇条」とある。昭和五十年、筑摩書房刊行、小松眞一著『虜人日記』の解説書。大東亞戰爭において、航空燃料用の醗酵工場を建設のためにフィリピンへ派遣され、敗戰で捕虜になつた小松氏の著書を山本が解説。
○都築七郎著『政教社の人びと』昭和四十九年、株式會社行政通信社。(21-03-01)
明治二十二年の國會開設と同時に發足した新聞紙『日本』と、それに關與した政教社の人々に就いて、敗戰に至るまでの經過を物語り風に紹介してゐる。主要人物の性格が浮き出るやうな書き方。
○高橋紳吾著『きつねつきの科學』平成五年、講談社、ブルーバックス。(21-02-09)
きつねつきの現象を精神醫學の立場から解説。日本人とドイツ人の間には「憑き物」の在り方に違ひがある。これは自分と他者の關係の在り方や捕らへ方が兩者では異なるためだといふ。興味深い課題だが、理解は容易ではない。
●村橋勝子著『カイシャ意外史』平成二十年、日本經濟新聞社出版社。(21-01-03)
副題に「社史が語る仰天創業記」とある。味の素、三越、マツダ、シャープ、日野自動車、スルガ銀行、ワコール、オリンパス、エーザイ、イムラ封筒、ブリヂストン、倉敷紡績、ヤマハ、いすゞ、カゴメ、積水ハウス、ホンダ、セメダイン、日立、富士フイルム、トヨタの二十一社を、社史に基づいて、その創業期の物語を紹介してゐる。
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